こんなときって110番?

警察に通報するときってどんな時?のHOW TOブログ

                   これって110番すべきことかな? 警察に相談するときって、どうすればいいの? そんな時の参考になればなと思います。

現役警察官のお仕事

 

はい、前回のお話の続きから。

 

 

◇警察学校を卒業したら?

 

まずは交番勤務から始まります。

例外はもちろんありますが、お巡りさんはみんなここからですね。

 

 

 

■地域課

これが制服を着て交番にいるお巡りさんたちの

所属になります。

 

主な仕事はご存知の通り

110番があれば現場に急行する

交番に来た市民の相談を受ける

管轄内のパトロール

 

まぁ、想像の通りですね。

 

皆さんが交番に用があるとすれば

一番は落とし物関係ですね。

 

はい、現役時代も交番でよく来るのは落とし物です。

 

次いで自転車の盗難ですね。

被害届をそのまま交番で提出できます。

 

交番のお巡りさんは

言ってしまえば何でも屋さんです。

市民の最初の窓口であり

どんな凶悪犯罪でも、一番最初に現場に行きます。

 

交番のお巡りさんが

必要に応じて、刑事かや生活安全課に連絡し

事件を引き継ぎます。

 

私も交番にいました。

交番勤務をするお巡りさんは

①新人から若手のお巡りさん

②刑事課、交通課など内勤を経験したベテラン

③定年前の大ベテラン

こういったお巡りさんがいます。

 

●交番のお巡りさんで大変なことって何?

 

これを言われると、やはりまずは

24時間勤務なのがきついですかね(笑)

 

交番内には仮眠室があり

交代で眠れるとはいえ・・・

当然ながら110番が多ければ眠れません。

休憩時間?

そんなものは決まっていないので

無いときはないです。

 

夜中の勤務は疲労がたまり

それでも朝の交代時まで勤務するので

朝方のお巡りさんはああ見えてすごく疲れています。

 

 

ここから少しダークな裏話

 

まぁ、きれいごとばかり書いてもあれなので

ここからは話せる範囲での裏話を。

 

お巡りさんにはノルマがない、というのを

皆さんは聞いたことあるかと思います。

 

そうですね、ノルマはないです。

 

ですが、いわゆる成績という形で

実は毎月、警察署、交番、個人に至るまで

点数化されています。

そこから成績が良ければ表彰されます。

 

成績が悪いと本部からお目付け役が来ます(笑)

 

まぁ、現役時代にこのお目付け役とやらに

私は会ったことがないのですが

ベテランの皆さんは恐れていました。

 

なので、いわゆる目標として

犯人検挙は何件!

交通切符は何件!

職務質問は何件!

と決まっていましたね。

 

まぁ、目標なのでノルマではないですが

何とも言えないですね。

 

この目標を達成して

いわゆる表彰されることには

実はものすごく意味があります。

 

自分の行きたい部署に行けるようになります。

 

刑事になりたいなら刑事課へ行くために

特に検挙の件数をあげてアピールしよう!

 

交通課に行きたいなら

違反切符を切りまくってアピールしよう!

 

まぁ、こんな感じですね。

当たり前と言えば当たり前ですが

ついで感覚のように、高い成績に応じて

お給料もアップします。

 

具体的にどれくらい上がるかは分からないのですが

それに無茶苦茶詳しいベテランさんなどもいました。

 

 

ちなみに、変な話ですけど

検挙率が低い=成績が悪くなります。

じゃあそこはどんな街かって言いますと

滅茶苦茶治安のいい場所なんです。

 

事件がなけりゃ検挙もできない。

 

検挙が無けりゃ点数がつかない。

 

なので、ベテランさんいわく

成績が下の方の警察署はだいたい同じようです。

そして成績がいい場所は

ぶっちぎりに治安の悪い場所です。

 

なんだか不思議ですね。

平和な場所ほど成績の悪い警察署。

 

さて、成績が悪いとお目付け役が来ると言いました。

 

このやってくる方なんですが

早い話、階級の高い方です。

それが仕事やっているのか見回りに来るんです。

 

そりゃ嫌ですよね(笑)

 

特に手の抜き方をご存知のベテランさんは

事案がなければ交番の休憩室で

休憩をとっています。

 

見られたら報告されます。

 

そりゃ嫌ですよね(笑)2回目

 

なので、良い成績をとるというよりは

悪い成績をとらないように

皆さまほどほどに目標達成を目指してます。

 

 

さて、そんな交番のお巡りさんは

警察官としてお仕事する業務の中では

肉体的には辛いけど

楽しようとすれば楽できるし

突き詰めようとすればトコトン突き詰めれる

 

そんな総括ができます。

 

24時間勤務といましたが

3交代制なので

24時間勤務→非番→休日

非番とは引き継ぎなどで

残務処理を行うことなので

そのあとは休みなので帰ります。

 

重要なのは休みが取れるというところですね。

 

他の部署はきちんと休めているのか

正直、私からは何とも・・・・。

 

そして、楽ができるというのは

目標を達成すれば

交番の休憩室で110番か来訪者が来るまで

休憩モードになれることです。

 

俗にいうヒマな交番でしたら

1日中ヒマだそうです。

 

ですが、突き詰めると奥が深いです。

 

なにせ職務質問は交番のお巡りさんの仕事です。

 

刑事課、交通課などの方はしません。

交番のお巡りさんがやっている業務です。

 

なので自ら犯人を見つけて逮捕するのです。

 

これは他の部署が事件発生してから

捜査して捕まえるという手順から考えると

大きく違います。

 

犯行に至る前に捕まえることができるからです。

(危険物所持などで)

 

そういう魅力を感じるベテランさんには

交番一筋の方もいます。

 

まぁ、交番勤務で他に恐ろしいところと言えば

人間関係ですかね

 

成績ばかりを責める上司や先輩に当たれば

行くのが憂鬱になります。

24時間一緒ですからね

 

書類仕事も結構あるので

必要以上にダメ出しばかりされたり

事案があっても「お前は交番にいろ」と

仕事をさせてもらえなかったり

 

ドストレートに無視され続けたり

 

休憩室で延々怒鳴られ続けたり

 

まぁ、悪い人に当たれば

地獄の24時間が待っています

 

ここを乗り切る方法は

仕事を早く覚えるくらいですかね・・・。

 

変な話、そこまで大きくない事案は

一人で対応できます。

 

なので、一人で仕事ができるようになったら

そんな上司を無視して

警ら(パトロール)に出ればいいんです。

 

まぁ、良い上司もきちんといるので

そこまで不安になる必要はありません。

そして、あまりにもヒドイ上司は

一つ上の階級の上司に相談しましょう。

 

やはり階級がものをいう世界です。

 

そして、階級を飛ばし過ぎるのも

問題なので、一つ上の階級にしましょう。

 

さて、少し長くなりましたか。

次回は「専務」「内勤」と呼ばれる

いわゆる刑事さんや交通課の人など

警察署にいる警察官のお話です。