こんなときって110番?

警察に通報するときってどんな時?のHOW TOブログ

                   これって110番すべきことかな? 警察に相談するときって、どうすればいいの? そんな時の参考になればなと思います。

ドラマで大活躍の刑事さん

 

ドラマで欠かせない役柄の一つですね。

 

刑事さんと言えば

時には主役で正義の味方

 

あるいは汚職にまみれた悪役

 

脇役なら頼りになるお助けキャラか

探偵を目立たせるための無能キャラか

 

刑事ドラマというジャンルがあるほどなので

刑事さんというだけで

カッコイイ響きですよね。

 

              「相棒」

              「MIU404」

              「はぐれ刑事」等々

 

さてさて、現実はどんなお仕事でしょうか?

 

花形の部署「刑事課」

 

刑事課は花形部署ですね。

制服は来ておらず、皆さんスーツです。

そして日夜犯人逮捕のために捜査をしています。

 

詳細の係として

・強行犯係

・知能犯係

・窃盗犯係

・暴力犯係

・薬物対策係

・鑑識係

 

まぁ、ざっとこんなものですかね?

実は都道府県によっては

暴力犯や薬物対策は

組織犯罪対策課に入ることがあります。

 

まぁ、事件が起きれば

それを解決するために奔走するのが刑事です。

 

さて、ここで重要事項ですが

私は刑事畑にはおりませんでした。

なので実際にその課にいた経験はないです。

(刑事実習はありましたけどね<汗)

(あくまでも数週間だけ勉強しに行ってた感じです)

 

そんな立場から見た刑事課ですが

 

魔界です。

 

警官でありながら

一般人のような感想しか出ませんが

あそこは人外魔境です。

 

 

◇当たり前だけど、気の弱い人には向かない

 

気の弱い警察官なんているのか?

なんて言われてしまいそうですが

警官だって人です。

性格が温和なお巡りさんだっています。

 

そして刑事の皆さんは

気が強いです。

 

まぁ、そりゃ当たり前ですよね

嘘をついたり、否認する犯人相手に

「この証拠があるから逃げれんぞ」

と、己を信じた判断で人を疑うんですから。

 

前回お話した交番のお巡りさんは

現行犯逮捕をするのが多いです。

 

目の前で犯罪しているんですから

こっちだって自分を信じて

相手を逮捕できますよね。

 

でも刑事さんは自分たちで捜査して

証拠を集めていきます。

つまり犯行を目の前で見たわけでもなく

自身の捜査した結果から、相手を疑うんです。

 

これができる人とできない人で

刑事に向いてる向いていないがはっきりします。

 

どんなに調べて証拠を用意しても

「でも、本当にこいつが犯人かなぁ?」

「正直、わからないなぁ」

と心のどこかで思ってしまう人は

刑事になっても誰も捕まえれません。

 

「こいつで間違えない!!」

「俺が調べに調べて、これだけ証拠が出たんだ!」

「お前がやったんだろ!!」

 

これが言える人が刑事です。

 

冤罪や誤認逮捕は別問題として

容疑者にはっきりとそう言える気概のある人でないと

本当に刑事はきついです。

 

なにせ、こいつは犯人じゃないかも・・・

ばかり考えていたら

心がすさんでいきます。

 

刑事ドラマのように犯人全員が自白するわけではありません。

 

なので、裁判になっても

証拠がそろっていれば、犯人は刑罰を受けます。

 

それに対して、犯人が最後まで認めないと

普通の人なら、不安になりますよね?

 

刑事さんはそんな不安、微塵も感じておりません。

(もしくは、そう考えていても表に出しません)

 

メンタルが強くないと

そもそも仕事がままなりません。

 

それが刑事課です。

 

 

◇そして気の強い人たちの集まりなので・・・

 

刑事課は、ピリピリしています。

 

刑事課では若手が怒鳴られています。

 

刑事課のベテランは悪人面です(笑)

 

まぁ、要するに雰囲気が怖いです。

もしくは雰囲気が悪いです。

そして、刑事が一番偉いと思っています。

 

この刑事が一番偉いという思想は割と本当です。

 

交番にいるお巡りさん(地域課)と

刑事課は、お仕事上よく交流します。

 

その際に、どれだけベテランの地域のお巡りさんでも

刑事課の若い人の方が偉そうに指示をします。

気に入らなければ怒鳴ります。

そして交番のお巡りさんは刑事さんに気を使います。

 

まぁ、全員がそうではなく

優しい(というか普通の)刑事さんもいるにはいますが

少数派でしたね<汗

 

まぁ、気が強いので・・・ね。

 

 

◇そして書類地獄

 

刑事と言えば、ドラマのように

張り込みをしたり

聞き込みをしたり

アジトを突き止めて乗り込んだり!

 

・・・まぁ、もちろんそう言った仕事もしてます。

 

ただ、ドラマには描写が少ないですが

8割方は書類作成をしています。

 

防犯カメラを見れば

そのカメラはどこにあるどんな防犯カメラなのか。

そして映像の内容は?

カメラ表示時刻と実際の時刻に差は?

それらを事細かに書いて

ようやく防犯カメラ映像の書類ができます。

 

聞き込み、というか

事情聴取も書類地獄です。

検察官が読む際に、理解できるように

独特の小難しい言い回しで調書をとります。

 

これが時間がかかる。

 

先輩や上司から、細かい言葉の指摘を受けて

最終、何書いてるかわかんねぇよと

突っぱねられて終わる。

 

この書類地獄が特に引きます。

 

たった一人で書類の束をつくり

重い図鑑レベルの太さになった

ファイルを見て、自分は無理だと心が折れました。

 

強面で昭和感満載のパワハラギリギリ刑事さんでも

書類仕事は得意なんです。

 

◇刑事の総括

 

・仕事内容が心をすり減らす。

・職場環境も心をすり減らす。

・書類仕事で心をすり減らす。

 

それらを補って余りある誇りと達成感がある。

 

被害者を最後に救えるのは

刑事であると言えます。

 

失った被害を取り戻せなくとも

悪人へ然るべき罰を与えるため、捕まえます。

逃げて、隠れて、嘘をつく犯人を

白日の下に引きずり出して

事実を突きつける仕事。

 

そこには

ドラマ以上の感動があると思います。

 

それでは、今回はここまで!

 

「足を使い聞き込み捜査をするベテラン刑事」の写真[モデル:よたか]